僕のこの道

歌詞

藍色の枕と 屋根の毛布が 夕日を覆ったら 僕らはもう帰らなくちゃね 切れかけた街路灯 散々蹴った石ころを もう照らしてはくれないね 足音だけが響いてる たまに砂利が擦れてく 赤い信号でリズムは止まる 優しい無音に重ねた 無意識の鼻歌に君は 不意に「良いね」と呟く 僕は歌い続けた あの時のまんま 言葉が連れ出してく 君からの声が音を無くした今も あの時のまんま 心に息づいてる 点滅する街路灯に灯を付けた声 君以外の色の言葉の雨に 水辺が澱んでも 僕はひとり帰っていくよ 切れかけた街路灯 あぁ 気付かなかった 僕は 真に受けやすいのかもしれないね 強くなろうとしても 瞼 閉じれば 星空かのように光る傷が だけど一番星は あの時 君が優しく刺した 僕にくれた声 あの時のまんま 僕は大人になる 君の声色も 少しずつ忘れても 一度も消えていかない たったそのひとつが 僕の死にかけたライトに 気付かせる声 あの時のまんま 言葉は突き刺してく どれだけ悪い事も どれだけ良い事も 多少躱したりさ 笑って誤魔化せるけど 君からの言葉にだけは あの時の気持ちにだけは 嘘付きたくない あの時のまんま 僕は歌ってるよ 考えや居場所や生き方が変わっても 本当に些細だった でも 何より大きかった 星より光る街路灯に灯を付ける声 あの時のまんま あの時のまんま