「海が見たい...」と言って 眠い俺をこまらせ それでも君と行った 冬の高速道路 波音を聞きながら 缶コーヒーを飲んで 体を寄せ合って あたため合った夜 「空の星がきれいだね。」と 君の横顔を見てた 「夏の海よりも私は冬の海が好き…。」と言って 初めて 君から口唇かさねた瞬間 運命を感じてた シャツのボタンをはずし 君の胸に手を当て それ以上動けずに そっと抱き包んでた 防波堤の冷たい コンクリートの上で 生きている事だけを 確かめ合っていた 「今度来る時はバイクで来ようね。」って 君の笑顔 「だって ずっと しがみついていられるほうがいい。」と言って 何度も 君から口唇かさねた瞬間 愛しさを信じてた 夜明け前のワインディング・ロード 思い出だけを乗せて走る あんなに人を愛せた 自分が好きだったから あの場所に帰りたい… あの夜に帰りたい… 君が見ていた夢と 俺が見ていた夢と かけがえのない愛を 失った悲しみを 降り出してきた雨が がらにもなく涙が 冷えた体を濡らす 俺の心を濡らす 「もしも 人の命だけが永遠だったならば きっと 時も季節さえも大切にしないね…」と言って やさしく 君から口唇かさねた瞬間 運命を信じてた 雨に濡れたワインディング・ロード 忘れられない傷の痛み もう二度と恋なんて 出来ないかもしれないと… 夜明け前のワインディング・ロード 思い出だけを乗せて走る ふり向くだけじゃなおさら 君を悲しませるから あの場所で「サヨナラ」を… 言うために「サヨナラ」を… あの場所に帰りたい… あの夜に帰りたい…