白くひかる冷たい朝 しずくに映る冬の日 空を渡る風 此処まで沁みてくる様で ふたり いつも歩いたこの道は もう過ぎ去った時の中 まどろむ週末 街のざわめき 歩き 喋り 疲れた日々 急ぎ足で駆け抜ける コートひるがえして 水辺に漂う二月を 追い越して行くの ふたり 恋に落ちた季節 風が運ぶ そっと 行き交う人ごみの中 一人ぼっちの私 ウワサ話の街にはさよなら告げて ゆるやかに続く坂道をのぼれば 木洩陽の季節が 時は悪戯に流れだすから 愛の言葉 置き忘れたまま 急ぎ足で駆け抜ける コートひるがえして 水辺に漂う二月を追い越して行くの ふたり 恋に落ちた季節 風は運ぶよ ひかり語りかけるように 後ろ姿まぶしく 煌めき揺らぐ影を指先でもてあそび やがて 恋に落ちた季節を風が運ぶの そっと過ぎ行く やさしい日々