見慣れない街にたどりついた 着なれない服にくるまっていた さようならばっかりの3月が 終わる春の日に 何もない部屋にたどりついた なんとなくお湯を沸かしてみた 窓の外を見たら満月が 空を泳いでいった 置いてきたもの 数えあげてたら 少しずつ増えて 少しずつ寂しくなって この街はいつも忙しいな あわててるように日々は過ぎて 背伸びして見ていた分だけが やがて色褪せていた 新しい人達と出会って 新しい名前をつけられた 決して気に入った訳じゃないけど 別に嫌じゃなかった 忘れていくものを 数えあげてたら 少しずつ増えて 少しずつ寂しくなった このままで僕は進む 自転車は風景を飛ばす 悲しみはどこかで乾かす たった今何をしたいかを知っている いつのまにか見慣れていた街は 少しだけ笑いかけてくれる はじまりはずっと続いていくのさ 多分そういつまでも さかさまのリズム 受けとめて揺れる 地下鉄の中で君の事を夢に見た このままで僕は進む ジレンマはどこかけとばす 様々な形でつながる 好きだったものが大好きになった そしてまたどこかへ進む 誰かが挨拶をかわす 交差点に人があふれて そして今何をしたいのかを知ってる