それとなく聞いてみる 本当に大切なもの 何だっけ? ざらついた腕に 柔らかく 握って ずっと 離さないその手が あのビルや 家の数ほどには この街に愛が あるんだろう 今日が 散々な日でも 君は 相変わらず笑う だから 少し風に吹かれて 遠回りしてみよう 普通の暮らしだって 他にはない感覚に なれるから 代わりの利かない人だよ、と どうして言えば 伝えられるだろう 明日には 同じようで違う 時間が流れる この瞬間も すぐに過去になる 言えず 仕舞いで終わりそうな言葉 後ろから抱きしめて 小さく囁いた 思い出いくつ 作っただろう 嫌というシワの数だけ 重ねた幸せ ひとりきり なんでもやれるよと 言っていた僕の 知らないとこが ずっと絶えず増える それが どんなに多くても 予想できないような日々が 味わい深く 君色広がっていく 日日是好日