継いで接いだ道 暇つぶし 会釈もしない大人達が育つ 夜に睨む街 傘も無し 遠視の君と湿度靡く 切り崩す一秒毎に 制限の半分にも満たぬ速度で 焦燥が埋める画用紙 瞬き 余所見したランドリーが過ぎる きっともう笑う事しかできない 遠ざかる僕だけの夜 甲斐性の伏した場所に 終わらせないで、と音を流す 返す言葉は見つからない 天鵞絨に染めた 涙が落ちる 流す音楽が溢れた 薄く開いた窓に君は気づかないまま 重ね 夜が散るほどに 数えられないものが増えた どんな嘘でもいいから 愛してよ 瞬きの隙間に 歌う詩に 動揺が被す化粧に きっともう笑う事もできない 愛情も朽ちた場所に 揺れた幻覚から覚めて 眩しく眼を刺すネオンサイン 煙る憂鬱な隅から 出鱈目な言葉に手を叩いて 笑え 夜に響くように 爆ぜた銃声 風が飲んだ どんな嘘でもいいから 笑えよ 涙の這う頬で