冷たい雨が僕を貫いた そういうこともあるのです 言い聞かせるように顔を上げたなら ぼんやり虹が見えたのです 嬉しいことも悲しいことも 言葉に出来ないけど 思いつく限りの姿へ あと少しで届きそうな空 裸足のままで 歩いて行くわ 知らない誰か 指差されても 思い上がりを 両手で抱え このまま行くわ どこまでも遠くへ 代わり映えのない日々を占って やるせなさから目を逸らせば うつむいたままの萎れ花でも 悪くはないと思えるのです 相も変わらずちらつく陰り 手足をバタつかせて 気づいてほしい面倒だけど まわり道を繋ぎ合わせよう 世界の果てまで迎えにいくわ 知らない誰か 呼んでいるから 明日のことは置き去りにして 歌ってあげるわ声を枯らしながら 濡れきったシャツは乾きはじめて 手招きの風が通り過ぎて行く 裸足のままで 歩いて行くわ 知らない誰か 指差されても 思い上がりを 両手で抱え このまま行くわ どこまでも遠くへ 新しい光に照らされながら 旅はまだまだ続くのです