都会独自の騒音と人混みが 蔓延するこの街 冷たい建物と異臭を放つ アスファルトで 成り立つこの街はとても 息詰まりそうで苦しい… 周りの風景は昼夜問わず同じ光景 どれだけの時間が経っても微々たる 変化さえも 皆無に等しいほど乏しいこの街に それはある日、 突然目の前に降ってきた 白い雪の華が空からひらりと 降ってきた 今までこんなことは 一度もなかったのに 白い雪の結晶がふわりと降ってきた 初めて触れてみたらとても 冷たかった… 春、夏にかけて秋、 冬に至って一年経ったても 1mmも変わる気配すら感じ 取れない無色の街の 姿があまりにも殺風景で そんな街に突然、雪が降ってきた 白い雪の華が空からひらりと 降ってきた 突然の光景に目を 奪われてしまったんだ 白い雪の結晶がふわりと降ってきた とても綺麗で 美しいその様に言葉に出来ない こんな街でも雪が 降るんだってこの時、 初めて気付いた 無色の街がその時から 白銀色に染まった 雪が降ったことで目の前の世界が 初めて輝いて見えた 今日はいつもよりは寒いけれど、 どこか暖かった…