夢から覚めたら 絶望しないように そっと わたしの手を握っていて 体温を分け合って 思考を消して わたしはまだ 目が見えないの ドロドロの液体に包まれた わたしの身体のなかを触ってみて 熱いでしょう? わたしは夢中で生きているの わたしはまだ 何も知らないの 成熟した瞬間にわたしの身体は 汚れていく 羽化した瞬間にわたしは死を 覚悟する さなぎから成虫へ わたしは大人になるのよ 世界はどれくらい美しい? それとも醜い? 空を飛びたいと願った あなたの腕のなかで 溶けてしまいたいと思った わたしはまだ目が見えないの わたしはまだ何も知らないの