Track by海の上のプールサイド
砂嵐に巻き込まれて 僕は目を閉じている ここはとても寒くて がらくたばかりが転がった海岸 どこへゆくでもなく ショールを纏ってはさ 旅人のように 重油とヒトデの死骸の匂い 僕は歩く いづこへ 青空が残酷な色をしているから 僕は海ばかりを憎んでいたのさ 三階建ての駅の上に 防砂林の松の木が 飼い主をなくした犬が 寂しそうに温もりを探す 青空が寂しい色をしているから 僕は海ばかりを眺めていた いつまでも醒めない夜を過ごした 夢のような日々をいま 思い出していた