君が綺麗なことくらい 君はいつでもわかってるんだろう 9月を纏った髪の なびき方で僕にはわかった 例えるなら透明な 黄色とオレンジ色した声 場所を選ばない笑顔が 本当の君かはわからない 目で撮った写真は今日も 瞼の裏に貼り付けて眠りにつく 目を閉じた後の世界で 初めて僕は君を抱きしめるよ 生まれて初めて 明日の設計図を描いた それでも君の前で吹く秋風が 全てを吹き飛ばすから 僕は途方に暮れた 生まれて初めて恋を病だと思った いつでも君の前で吹く秋風で 僕は風邪をひいたんだ 僕が苦しいことくらい 君はいつでもわかってるんだろう 人の向こう側を見る 大きな目で僕にはわかった 目で撮った写真は ずっと消えないと言うが 君以外の写真全部 目の奥の引き出しの どこにしまったのか忘れてしまうよ 生まれて初めて 伝えないと壊れそうなんだ 街に孤独を連れて吹く秋風が 溜め込みすぎた感情を 涙に変えていった 生まれて初めて 気を引くために嘘をついた それすら会話を割く秋風が 連れて行って届かないんだ 君と二人でいっぱい シワなんか増やしていって 出会いたての季節を散歩したいんだ 手を繋いで笑っていたい 生まれて初めて 明日の設計図を描いた それでも君の前で吹く秋風が 全てを吹き飛ばすから 僕は途方に暮れた 生まれて初めて恋を病だと思った いつでも君の前で吹く秋風で 僕は風邪をひいたんだ