その腕に その髪に 触れさせてほしい 今はもう かなわぬ願いと 知ってたはずだけど とめどなく溢れ出す 涙のわけなんて 知りたくもなかったよ これ以上 二つの手つなぎとめる ささやかな情熱は 凍てついたこの部屋に置き去りで あの日の僕らは 何を夢みていたんだろう 全部うそと言い切れたら いいのになぜ その腕に その髪に 触れさせてほしい 僕らの胸の隙間を 風が吹き抜けてゆく こころだけ からだだけ 辿りつけない それでも 僕らはもとめあう このせつなさを あわただしい毎日に 身をやつしていたい 君の匂いが思い出せなくなるまで お互いに自由でいたいから 二人は こころに 消せない 落書きをしただけさ あの日の僕らは 何を抱きしめていたんだろう 身も心もゆだねあっても 触れられないもの その肩に その胸に 触れさせてほしい 今はもう かなわぬ願いと 知ってたはずだけど その声に その指に 触れさせてほしい 愛してるという言葉で 僕らを束ねないで こころだけ からだだけ 辿りつけない それだから 僕らはもとめあう このせつなさを