欠けて泣いて ぽっかり空いた胸 埋めるように かき集めた影 当たる照明 見透かされたボテ 逃げるように 溶けていくんだ 夜の中へ ささやかな引力 視界の端 憧れはいつか 鈍い痛み 見上げて 見惚れて 乾いた瞳の 瞼の裏側 消えない 眠れない夜を超えるためには 足りない 希望未満 微かな光でも ただ朝を迎えようと息するあなたを 淡く照らし続けたい月の歌 固く閉じて すっかり錆びた胸 漏れた声を盗まれないように 絶えず言い訳『あれはただの夢』 いつかの朝 見送って 離れ離れ 燃え尽きることも できないまま 燻る 温度で生き延びてた 死ねない理由も もうないのなら せめてその火は 消さないで 満ち足りぬ日々を満たす為には 足りない 希望未満 頼りない光でも 欠けたままの今日だって 生きていくあなたを 柔く照らし続けたい月の歌 走れ 走れ 夜の向こうへ 嘆いて 憂いて 沈む前に 満ちて欠けて 転がった夢は 自転の証だから 眠れない夜を超えるためには 足りない 希望未満 微かな光でも ただ朝を迎えようと息するあなたを 淡く照らし続けたい月の歌 満ち足りぬ日々を満たす為には 足りない 希望未満 頼りない光でも 欠けたままを愛せますようにと 願いを込めて あなたへと贈る月の歌