夜の改札 騙し合い相手の取り合い 胡散臭かった広告に惹かれる 人々の群れ 大衆居酒屋でいざこざ 俺はこれでよかった 帰り道 わざとらしげに酔っていた俺だ 馬鹿みたいに騒いで離れて 貴方じゃない声で目覚めて 別に俺はこれでよかった 薬指に結び印 印のついた君の首 離れて気づいて傷ついて 誰かを傷つけていた 爛れた生活 君の前じゃありえないかな きっとちゃんと愛を 知らないだけなのにな トドメの一撃が 刺さってしまっていた 何も変わらない君を忘れないのは 今も何も変わらない俺のせいだ きっとふたりは不器用だった 愛はないから隣にいれるんだ 寂しさは錆びてしまった これ以上ダメになる前に いっそずっと君を忘れたいな 朝になって裸で歩く群れ 心地悪い駅メロすらも 人混みに隠れて 毎週居酒屋でいざこざ 俺はこれがよかった 思い出せなくなる日まで君を 歌っている