抱きしめた腕がそっと花瓶に膿を 流す 「想い合う」 という絵をいつか見た気がする 熟れた果実が踏まれ 潰れていくときの音がした 途切れていた 蜘蛛の糸にすがりついて何を 殺してしまった 間違えたまま生まれてきたね 螺旋のなか知らぬ花を抱えていたよ どれが欲しいのか教えて? どれを選んだのか教えて? ふれた加害者 キッチンから漏れる音を覚えていた 繋がれていた カラスの群れに捧ぐものを誰も 持っていなかった 気づかないまま歩いてきたね 花屋のそと 知らぬいろと 途切れていた 蜘蛛の糸にすがりついて何を 殺してしまった 間違えたまま生まれてきたね 螺旋の破瓜 きみのほとり 殯の膿 剥がれるまで 与え給うと
