焦燥をなだめてゆく 冷たい風 額を吹いて 吸い込んだ冬の気配 空っぽに満たされた肺 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション 本当はここにはもう 何もないって分かってるんだ 台本を読むだけができずに 取り残されてゆく 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション 皮膚を裂いて染み込んだ時間 それだけが今も生暖かく 言葉なんてものは 落としたキャンディさ それでもまだ 信じてみたいんだ ひとつを ひとつの僕で 歪んでみえる斜陽の中で 振り返らないで僕もそうするから 約束をしよう 振り返らないで僕もそうするから そうするから 向かいのホームには 儀式めいた19時のマーチ 吐き出したとて こびりついて剥がれない思い 夕景の消し飛ぶ速度で 焼きついたハレーション 飾れはしないから 美しいんだろう 分かり合えはしないから 愛おしいんだろう 信じてみたいんだ ひとつを ひとつの僕で 歪んでみえる斜陽の中で 振り返らないで僕もそうするから 約束をしよう 振り返らないで僕もそうするから そうするから 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで 振り返らないで