誰かの幸せを食い散らかし 僕等は生きている 誰かの幸せ食い散らしても いつもいつも何食わぬ顔 誰かに幸せを食い散らかされ 常に僕等泣いている 誰かの幸せの犠牲になって 未来も死にたい日々だらけ 罠にかかったその足は昨日誰かを 踏み躙った足さ 突き落とされたその身体 欲望で汚れきった身体さ 前歯の抜けた老人が笑いながら 泥だらけのパンを半分にちぎって 僕の目の前に差し出した ああ 自己満足の寸劇だ 善って感じで心地良いじゃん 僕は笑顔で受け取って こっそりゴミに出した ああ もったいないよ 暗闇の中でも少しは灯りを 点せるんじゃないかと 思いたいじゃないか マッチ一本さえ踏み躙るような 選択をしていく みんなひどいじゃないか ちょっとでいいじゃないか 捨てなくていいじゃないか