たらりと目の前 垂れてる蜘蛛の糸 見上げた赤い空 二つに裂くように 体と心が 離れたみたいで ほどいてこの手を 忘れていっそのこと だだっ広いこの世界に 僕の声は届かなくて 涙も喉も枯れ果てた 触ると砂のように朽ちていく 飛ばされても バラバラになっても まだどこかに抱いてしまう ほんの少しの希望を こんな誰もいなくなった世界でも 懐かしくて 帰りたくなるんだ またどこかで会える気がして 乾いた僕の心に 水をまいておくれよ 今すぐに 記憶にはないのに 体が覚えてる 二つの世界が僕の中を 幾度となく 押し寄せてくる この底から 見える景色だけが 僕の世界なんかじゃなくて 這い上がる力をくれるのは 他でもない君だけ 赤い空が 希望と混ざりあい 美しい夕焼けとなった 蜘蛛の糸を引っ張ると そこに広がる世界が 光に満ちた
