いずれとは言うものの 辿り着けない場所ばかり 俺のどうにもならん 声は着地点を忘れ 褪せた街の上を 飾る余地など無いだろ ひとつ置き手紙を 思い出せたらで良いって どうでもいいけど 息絶えた日々も夢の屑も 風の一片もあの音楽も 戻りはしないと分かりきった あの空でさえ巡って 身振り手振りも喚き声も 明日会えることを知ったふうで 誰も彼も記憶の中じゃ 生きてはくれない 歩く高架橋の下 ずっと同じ景色 探しても見つからないのは 俺の気分だから 疲れきって一息 何処に行ってみようか 俺の見てる世界は 一説では架空らしい 理性的であり狂気的で しかも愛を乞うそんな生物 そんなもんが何百万と 息をする場所を巡って 寄り合い争い喜んで泣いて殺し合い たまに解って 旅と言うにゃ余りに永い 時間を経ている 忘れゆくものと 忘れたいものと 忘れたくても忘れられない 自分というものと