夜の中を飛んでいく 華やかな蝶でありたくて 空の帳めくりあげ 昇る朝の陽に焼かれて墜ちる 咲いた 花びら 足掻いた 裁いた じゃないか 乾いた 喉から溢れた 言葉と音が 本当は 夜空へ 届くと信じていたんだ 私はナイト・バタフライ ガラス張りの佇まい 形ばかりの肩透かし 月明かりの逆恨み 愛を歌った子供騙しの 祝詞なんかはいらないわ キラキラ 傷んだ 羽が爛れても 鮮やかに翔んでみせるわ 塔の上に囚われた 可憐な女王でありたくて 花の香り 包まれて 照らす月光に誘われてる 哭いた 私が 望んだ 大人に なれなかった 雫が溢れて 触れた 熟れた 果実の 甘さに 溺れてしまいたいと望んだ 私がナイト・バタフライ ガラス張りの佇まい 灯りが灯る真夜中を 月明かりが見下ろした 愛を歌った子供騙しの 祝詞なんかはいらないわ キラキラ 傷んだ 羽が壊れても 軽やかに翔んでみせるわ