魔女の枷楔

歌詞

時雨明け映し返す 電光珊瑚を潜り抜けて 睫毛掛かる雫を 払うくらいしかできない 流転幾許望んでいた 鎹ならば外したんだ 異種だと悟った 「人間様」に疲れたんだ いつまでこの茶番狂言は 続いてゆくのか 慣れない本能が 享受を頑なに拒んでいる 攻略法を探す日々に 眼も身もなくなって 化ける手立てを探しているだから… 魔女に早く逢わないと 宴に遅れてしまう 元に、たとえ戻れなくても 構わないから 魔女に早く逢わないと 宴が終ってしまう 君と直ぐに踊れるなら 褐返の呪を書いて 解けぬ魔法を掛けてほしいそれが 贋でも 白昼夢が弾けた 頑健無比なお遠ざかった 名を呼ばれた気がした 音等なかったのに 時節が丁度合うまで 果たしてこの心根は 耐えるだろうか 点滅が答えになっていた 一粒の酔心慙愧 服用量は益々増えてゆく あの日に染みついた悪癖は 抜けやしない 熱情は現実に曝され 冷えてしまったんだ 直感を嗜好を振切り 糾してゆくしかない どうして皆、 正気でいられるのだろうか 屹度僕だけ可笑しくて 僕だけが要らない 何を懺いれば許される 何を治せば愛される 魔女に早く逢わないと 宴に遅れてしまう 偏に、人間に戻れなくても 構わないから 魔女に早く逢わないと 命が終ってしまう 君と刹那過ごせるなら 褐返の呪を書いて 絶えぬ魔法を掛けてほしいそれが 過でも