朝靄がかかった大空に 夜明けを名残り惜しむ明星 今日が来ないで まだ行かないでと瞼を強く瞑る 白くたなびく雲の隙間に 誰が為に鳴くのか虎鶫 悔しいほどに眠れないまま ただ腹が空く 僕らの青春が終わってく いつかの光景が滲んでく どうかまだ 何も変わらないでよ 僕らの青春が終わってく 彼方 陽が登り始める 夏草が風に揺れ 夢のあとを追いかけてく 夢を並べ尽くした枕に 預けたはずの頭が冴えて 寝返りを打つ 寝返りを打つ それでも未だに現 バイクの音 犬の鳴き声 ポストがカタン、カタンと響く 僕はまだまだ昨日の僕を 振り解けないまま 僕らの青春が終わってく あの夜が過去に変わってく どうせなら僕だけ置いて行ってよ 僕らの青春が終わってく 彼方 泣き声が聞こえる 閑かさよ 今だけ僕を包んでいて 一つ、二つ、三つ 数えてもまだ眠れない僕は 一つ、二つ、三つ その分だけ日々を廻る 十、一つ、二つ、三つ 数えてもまだ眠れない僕は 一つ、二つ、三つ 悪夢でも構わないから 百、一つ、二つ、三つ 数えてもまだ眠れない僕は 一つ、二つ、三つ その分だけ日々を廻る 千、一つ、二つ、三つ 数えた頃に"誰か"が僕を連れてく 僕らの青春が終わってく 僕の青い春が過ぎてく どうかまだ 何も終わらせないでよ 僕らの青春が終わってく 彼方 陽が登り始める 夏草が風に揺れ いつか僕も歩き出すよ