毒されたこの箱庭を埋め尽くす 淡い影、呼吸ができない 飲み込んでは吐き出せない日々 滑稽な文句を並べて、また笑ってる 弱く鼓動を刻むだけの存在なら 生きる理由なんてどこにもないと 嗤う風 鮮やかな青で塗りたくれ 心が見えなくなるまで 繰り返す夢に飲み 込まれおかしくなる前に 揺らめく街、茹だる火曜、 行く当てもないこの世界で 不器用な両腕を捻じ切って 鳥になれたら 侵された抑揚のない日々 不意に棘立ったらシャボン玉弾けた カットバンでは塞げない傷 滑稽な文句を並べて、俯いてる 弱く鼓動を刻むだけの存在なら 必要ないと まだらな斜陽も嗤ってる 切り裂いてもっと深くまで 腫れた心臓が見えるまで 垂れ落ちた醜悪な明日は 梅雨空に溶けてく 白ずんだ病弱な腕が飾りじゃないと 分かるなら 罰当たりな夢で見たように、 染めてみせてよ どこで掛け違えた? 何もかも上手くいかなくてさ 初めから 死にたがってたわけじゃない 分かってるだろ 君が君の首を絞める それが必然になるのは 鏡の向こうの酷い顔が 人間じゃないから 鮮やかな青で塗りたくれ 昨日が見えなくなるまで 何もかも全部塗りたくれ 明日が見えなくなるまで ああ 君の声が夜をつんざいてく もう怖くないさ 灯火があるから ああ そして夜が全て飲み込んだら きっと朝が全て包み込んで 溶かしていくよ 六月に沈んでく箱庭に歪んだ青さを