躁 非常 無法 終いにコンクリートに刺さった棘 臭う死骸 緩んでしまったようなその頭 嘘 偽装 不毛 未明にハンドメイドの昨日を捨て 草木が乾いてしまったような 成れの果て 赤と黒の痛み 言葉の端を掴んでよ その汚れた右手でさ 色の褪せた世界を変えてよ 泥だらけのあなたで構わない ほら 世界が腐りゆく前に 今日軽んじた不明瞭な バランスの些細なこと 伝う汗 無心で掻き毟った二の腕を 嘘 武装 不肖 無表情な仮面のような顔をして 厭うのに分かりきったような 真似をする 静謐に落ちる影 理ごと引き裂いてよ 血のついた左手でさ 息の詰まる世界を変えてよ 傷だらけのあなたで構わない ほら 命が震えてる 三角ばった世界は思ったよりも 苦しくて 大概の間違いも 気づかずに落ちていく 形式ばった時代で 思ったように動けずに 最低な間違いを愚かにも繰り返す 言葉の意味を繋いでよ その綺麗な両手でさ 指の隙間を固く閉じて もう二度と何ひとつ零さないで ほら 世界は再び唸りを上げては 鮮やかな色彩で 喚いた