思い通りに作り上げた日々の中では 幸せに眠る 見ない間に痩せた月の 素敵な姿うつして染まる 最初の幻が姿形を変えて 夢うつつのままに また別の人生を生きる 話したい事の一つもない 静かな夜に共鳴する鼓動 何にも触れないまま出来る 打ちのめされた自分だけのグローブ いつも若さゆえの 暗さを身にまとい まだ知らない未来を思い震えている 手にするものは何も無い ずっとこのまま きっと自ら描いた 筋書きをなぞるトラジコメディー どこか世界の外側で 降り出す雨に濡れて歩こう 空から落ちてくる旋律は 色鮮やかで捉えてみたい すべての創造は 宇宙に出す手紙 気が遠くなる位に永い間 待っている ずっと待っている 届くのを待っている ずっと待っている