また無為に過ぎていく一日が 街の輪郭を暈して暮れる 誰にも会いたくないけれど 部屋に一人では居られない 路上にこびりついた 喧騒に追い立てられて 気がつけばいつもの 裏通りに行き当たる 何処に光を求めて彷徨う 遠い世界の夢にまた溺れる 理性から心はずっと離れて 熱されてく とりとめない午後の太陽が 窓から射し込んでは塵を照らす 何にも聴きたくないけれど ただ静寂も耐えられない 曖昧な顔をした夜と縺れながら 不図見れば何度も 同じ角を折れていく 思いも寄らない きっかけを待っている きっと明日には興奮に包まれている 帰り道に歌は溢れて声を枯らす 路上にこびりついた 喧騒に追い立てられて 気がつけばいつもの 裏通りに行き当たる 何処に光を求めて彷徨う 遠い世界の夢にまた溺れる 理性から心はずっと離れて 熱されてく