Track by中野ミホ
飾りのついた馬たちと 丘をくだってふたり 誰もいない あの消防署 白い息で見上げた あの星は 一度きり 思い出はいつも 冬の日だった 白い毛糸帽子 写真立てのなか 寒そうに頬よせたまま そのまま 氷の張った みずうみを 銀色のターンえがいて 地平線まで ふたりだけ 高架のすきま 見上げた あの星に 願うなら 思い出はいつもまたたく光 どうか 消えないで 写真立てのなか いつまでも 笑ったままの 冬の日