「さよなら」なんて、 悲しんでいるはずないのに もう何年も見ていたような どこかの海 記憶は頼りないね 嘘に変えてしまうから 溶けて消えないように 書き継いでいた誰かの詩 愛が聞こえるよ 肺を君で充す 雷鳴、歌うように 透き通った指先に触れる 愛が壊れても 何を失っても 雷霆、ずっと先も 消えはしない光を かすかに響く、誰かの詩 縋りつくようになぞらえた 溢れる言葉、救いようないな なんだか全部、もう嘘くさいな こたえて、こたえて 本当の言葉で もう何も、もう何も 信じられなくても こたえて、こたえて 心を閉ざさないで こんなにも、こんなにも 愛しているのに