見渡せば空を藍が飲み込んで、 今だけは二人、隠れていたくて。 君が何でもない出来事も 大事そうに抱えているから、 僕は、かなしくなるよ。 君と同じ生活を繰り返して、 同じ世界を生きたくて、 同じ展開に涙して、 同じ瞬間に死にたいね。 君がいた場所に何度も行く度、 情けない僕に嫌気が差すんだ。 季節なんて気付けば過ぎてて、 「その全てを大事にしたくて。」 なんて笑う君が眩しくて、 僕は、目を背けてしまった。 そっと不安が浮かんで消えて、 対照的に街は綺麗で、 きっと優しく君は笑って、 「大丈夫」って言うんだろう。 そんなに僕は強くないよ。 君と同じ感情を継ぎ足していたい。 君と同じ体温で息をしていたい。 君と同じ生活を繰り返して、 同じ世界を生きたくて、 同じ展開に涙して、 同じ瞬間に死にたいね。 こんなに大切な筈なのに、 最期の瞬間は寂しくて、 ちょっとくらい強がってみたけど、 それすら見透かして笑うんだね。