AWA

薄れる

Track byrinri

229
5
  • 2023.10.15
  • 4:46
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歌詞

緩やかな速度で目蓋を開く世界。 僕は姿を濁すような 朝靄を待ってるだけで、 何処へだって行けやしなくて、 立ち止まっていた。 思い出せないことばかりが 増えてしまった。 僕が上手に笑えないこと、 君はとっくに気付いていても、 今日の晩御飯、何だろうとか 下手な演技で知らない顔してる。 怖いのは、ただ生きること。 日々の差異にさえ気付けないこと。 過去を大事に抱え込んでも、 零れてく。 静かなところへ 僕を連れ出して欲しかっただけさ。 ねえ、この街を抜け出せば なんでも奇麗に見えるんだろうね。 忘れても、無くしても、 何度も拾い上げてきたものに 名前をつけて、 君だけは大事にして欲しい。 それだけで良いから。 覚えてるのは小指の温もりだけ。 変わらないもの、数えて教えてよ。 掴めないものから 離れてくばかりで、寂しくて。 仮に僕が君の顔も忘れてしまって、 かけてくれた言葉さえ 思い出せないとして、 君はいつも通り僕を笑顔で迎えて、 その優しさにすら僕はきっと 気付けない。 空っぽな体が誰のものか もうわからない、 ただ心は痛いまま。 だからもう良いよ、情けないけど、 僕は弱さも抱きしめてる。 静かなところへ 僕を連れ出して欲しかっただけさ。 ねえ、この街を抜け出せば なんでも奇麗に見えるんだろうね。 忘れても、無くしても、 何度も拾い上げてきたものに 名前をつけて、 君だけは大事にして欲しい。 それだけで良いから。 「曖昧な輪郭をなぞれば、 吐いた息を指で崩せば、 僕だっておんなじことしてる。」 そう言ってくれたんだ。 ずっと失った分だけ与え合おう。 触れ合った温度が伝うまで。 いつだって苦しくて、だけど、 大丈夫、僕らは一人じゃない。

1曲 | 2023

このアルバムの収録曲

  • 1.薄れる
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