今でも憶えている 紅く染まった町 秋は色づいて 色なき風が胸を通り抜けた 攫われたままの心が空っぽだから いつだって足りないものを 探してるのだ 僕には何もないのだから 今だって君を探してるのだ ほら例えばさ紅は色葉散ろうとも きっと来年になれば 咲いてしまうのでしょう そうやって揺らいで今日も過去も 忘れたいのに今でも憶えている 歩いて目に留まる落ちた虚栗 中身のない僕は何色ですか? 周りに合わせてまるで透明だから 今日だって虚ろな目でまた 笑ってるのだ そうやって君を失くしたのに ねえ、なんで 咲いた楓はとうに枯れたのに どうしたって消えないなんて もうあなたは忘れてるんだろな ねえ、待って 靡く芒に止まった秋茜よ 飛ばないでよ ほら 想い出した ほら例えばさ紅は色葉散ろうとも ずっと来年になっても咲かないでよ ほら例えばさ紅は色葉散ろうとも きっと来年になれば 咲いてしまうのでしょう そうやって揺らいで今日も過去も 忘れたいのに今でも憶えている 今でも想っている 今でも想い出してる