仰いだ藍の空 滲んだ視界に哀が浮かぶ 胸にくすんだ蒼が ずっと染み込んでる 覚めない後悔も 心の向こう映った淡い日々も 私の一部って言えるかな ねえ、 君の声はもう忘れたってずっと 憶えてる あの日の約束も憶えてるよ 燦燦咲いた日々は戻らないのに 浮かぶ景色と想い出した夏を 重ねてしまうよ 今でも 南南西は雨が上がらない いつになっても 青い想い出と影法師が 消えないのだ 夏を憶うたびに 哂って傷を隠していた 胸を締め付けながらも どこか愛しいのだ 昨日の憂いでさえ 薄れて大人になってしまうのなら 私は嫌だって言えるかな ねえ、 忘れたいのに想い出してきっと 縋るから もう分かんないね 散々咲いた空も描けないのに 遠い過去でさえまだ眩んでしまって 背けてしまうよ 馬鹿みたい 水平線で今も変われない いつになったら青い想い出も 笑えるかな なあ あの日だって確か 見上げた青が澄んで美しかったよな 想い出していつも傷を隠し 気づいていないふり 「忘れた」って吐いて 本当はまだ想ってしまって離れない 淡い朝 茜さした夕景 憶えているんだまだ 燦燦咲いた日々は戻らないけど 南南西は雨が上がらないけど ずっと 燦燦咲いた日々が離れないから 忘れたくてももう褪せないことは 気づいていたんだ いいんだよ 南南西の空は変わらない いつになっても 青い想い出と影法師は 消えないのだ ずっと笑ってるのだ