完璧な人間

歌詞

怪我した場所には触っては駄目 早く治したいなら動いては駄目 解ってるそんなの それなのに何故か 心だけは止まってくれない 不意に誰かに話しかけられても 咄嗟に声が出て来ないくらい 誰とも会わずに休んだのにどうして 未だに人が怖いまま 心臓に突き刺さった罵声が 空っぽの部屋で 幻聴のように響いている 耳を塞いでも もしも完璧な人間だったら あの人は笑ってくれたかな 人の目気にして 焦って躓いて いつも同じとこで間違えて 「君はありのままでいればいい」 とか それで愛されるなら 苦労しないんだよ 僕の事など嫌いでしょう 僕も同感だよ 何故こんな奴に生まれたんだ 全ての傷が全部元通りに 完全には治らないこともあると 病的な臆病さも個性だと嘯いて 開き直れたらいいのに 傷付けば傷付くほど 優しくなれるというのなら 今頃みんな手を繋いで 笑ってなきゃおかしいだろ もしも完全な人生があったら 何一つ後悔しなかったかな 怒りも苛立ちも 全てを飲み込んで 肝心な時に何も言えないで 「もっともっと自分を大事に」とか そう言われる度苦しくなる 君のことなど嫌いだと 口に出したとしたら 楽になってしまえるかな 身体はどんどん肥大していくのに 出来ないことばかり増えていく 臆病になって 無力だと思い知って それでもまだ息をしている もしも完璧な人間じゃなくても 何処かに居場所があったかな 期待に応えなきゃ愛されないんだと いつから思い込んでしまったの 枯れ果てるほど泣いたあの日から 自分の影をずっと探してる 僕のことなど嫌いでしょう それで構わないから どうか戻っておいで