賽の河原に 打ち捨てる 誓いを染める 白旗 裂ける血汐 闇に啼いて 錯誤を匕とす 伽藍堂の正義と 現世(このよ)の渾てを 呉れてやる 此の悪の力で 代価(かわり)に 愛の証を呉れないか 眩く満ちる朝と 苟且(かりそめ)の天(そら)を 呉れてやる 此の夜の力で 帷(とばり)を 染め往く 白 西(さい)の彼方に 押し寄せる 祈りを込める 白浜 哮(たけ)る肉(しし)を 闇に投いで 覚悟は一つと 伽藍堂の正義と 現世(このよ)の渾てを 呉れてやる 此の悪の力で 代価(かわり)に 哀の言葉を呉れないか 眩く満ちる朝と 苟且(かりそめ)の天(そら)を 呉れてやる 此の夜の力で 帷(とばり)に 散り逝く 赤 昏(くら)き み空は 心まで 癈(はい)に堕ちる 赤い膿も 白い衣も 黒き傲りに澱み 伽藍堂の正義と 現世(このよ)の渾てを 呉れてやる 此の黄泉の力で 代価(かわり)に 燃える最期を呉れないか 眩く満ちる朝と 苟且(かりそめ)の天(そら)を 呉れてやる 此の愛の力で 幾瀬も 栄ゆるは 黒