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組曲「義経」~夢魔炎上

Track by陰陽座

625
3
  • 2016.11.30
  • 13:48
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歌詞

剥き出しの骨を 爪で つと掻き裂く 虚ろなる病みの 睡り醒ます様に 抑えられない 欺瞞の棘が 此の身を刺す 謀を 張り巡らして 世に仇なすのが悪 其れを誅するが正義 有事には再びその天地が返り 畢竟、私は今、悪か 何かを果たし乍ら 誰かに疎まれ 叫びは 返す返す 明かりを 探し求めて 望みは 漂うだけ 凍える 哭が今 消えゆく 風に千切れて 無明の睡りに 疲れ 迷い 誰そ彼る 失意の韜晦 冥き星を数えて 盞に浮かぶ花弁 深い闇に揺蕩う 胸に宿る火の鳥は 何時の日か雁になる 柘榴に なり果てる 己の頭に 群がる 埋葬虫は 兄の面をしている 殺めた数だけ 愛を手に入れると 無間の奈落も 一躍に跳べると 髑髏に 口付ける 虚栄の猿は そ知らぬ 素振りで 誰が為に唄う 殺めた数だけ 穢に塗れていると 無間の奈落に 真逆に呑まれると 嗚呼 徒に 一縷の陽を求めても 嗚呼 一向に 異郷の地に 転びて落ちる 渾ては 渾ては一族の名を賭して 渾ては 渾ては亡き御父君の誇りを賭して 犯した不文律も罪科も 殺めた命さえも あなたと新しい時代の 理想郷の為だというのに もうよい、黙れ 詭弁を弄すな 政れぬ虎よ 我は今、汝という悪魔を 燃やす 振り仰いだ 鈍色の空に 刻が 夜を 連れてくる 激よと 交わす言葉も 明る 色を 失ってゆく もう逃れられぬなら 此処で果てるとも 只其れで 此以上 離れないのなら 抱き寄せて 抱き締めて 抱き留めて もう一度 束の間の 別離でも 曇らさぬ様に 愛されぬ 相舞えぬ 相生えぬ もう二度と 惑う 夢の中に 彷徨う 声にならぬ嗚咽を 白い雪が嗤う 抜け抜けと舞いおって 命乞いのつもりか されど子は別じゃ 後の憂いとなろう 殺してしまえ 何故このような惨い仕打ちを 己が命を取られた方が 増しで御座います ああ この子だけは あの人に抱いて欲しかった お許し下さい もう逢えませぬ 望みは 漂うだけ 傲れる 嶺が今 移ろうまで 其処に降る雨は 躊躇うだけ 凍える 哭が今 消えゆく 風に千切れて

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