始まりはきっと眩むほどに ありふれた花を 愛でて育てたのに 誇らしく咲いた一輪の花は 居場所さえ無くして 霞む存在の意味も 枯れた花は束ねて どこか捨ててしまったよ 世界が目を覚ます頃 貴方を迎えに行くよ 宵口の澄んだ空気は 憂いを助長させるの 裸眼じゃぼやけたままの 不安が僕を包んで 繰り返す禅問答 彷徨う中で 喉元をそっと締める両手に気付く 得る為の代償は支払ったのかい? 間引かれぬように花は色を付ける 真っ赤な嘘は重なり 黒く染め上げる 貴方が気付かぬように 始まりはきっと羨むほどに ありふれた唄も愛でて歌えたのに 夢見てはもっと欲しがるのさ 誇らしく咲いていた花を思い出して いる 花びらはきっと散りゆく中で その意味をそっといつか知るのだろ う 正解を装って 向かう夜明けに 花束を持って 僕が迎えに行くよ 待ってておくれ 忘れないから