いつまでも君は 電話を待っていたんだ きょうもずっと サーファーたちが きらめきを泳いで 公衆電話をかけるのを ずっと見ていた ガラス越しに 泣いてたけど 気づかぬふりをして ラムネの瓶に 横顔を透かしたら 隣にいるのに 少し離れたみたい いつまでも きみのスカートは青かった 海をそっと 少しちぎって 仕立てたみたいで素敵だった ラムネの瓶を 飲み干してのぞいたら 隣にいたのに 少し離れていく 誰かを思い出す 正直に言えば 僕は君が好きだった 手を繋いで 照れくさくなって 思わず離して それでもきみは 電話を待っていたんだ 帳の向こうで 街の煌めきが 髪飾りみたいでした