薄ぼけた灯りのような 無数の掌が 僕を憐れむように 哀しい目で見つめてる 弾かれた者だけが 吹き溜まる街の隅 選んでここに来たと 言い聞かせるのも飽きた 平面に描かれた 円周を辿っている もはや想像力だけじゃ 飛べそうにない 遺書の最後に書き添える言葉 見つからないまま ひらり こぼれる 星屑と呼ぶには粗末な水滴 ひと匙にも満たない これまでを浮かべて 多数派にあやかって エゴも捨てられないで けど少数派気取って 立ち回れもしなかった 僕には何も残ってない、 ということだけが 残って 残って そして ふっと消える 僕らの終わりは まるで排水溝 小さな穴にそっと 流されるよう 渦巻く不安も 日々の泡沫と わかってても どうして消えないんだろう 消えないんだろう 声すら思い出せない人のこと 忘れたくなくて 歌にしてた 何度も繰り返し綴ってはまた 書き損じる人生 君はまだ続いてる? 遺書の最後に書き添える言葉 見つからないまま ひらり こぼれる 星屑と呼ぶには粗末な水滴 ひと匙にも満たない これまでを浮かべて