ハローアイムジャパニーズ

歌詞

飢える事なんてないよ 悲しみがテーマの レコードなんかを聴いて 白と黒のシーソー 黄色いアメリカ資本の皮膚を着て 有給休暇を取って 憧れのロンドンへと アジアを経由して このジェット機は行くのさ 有色人種のストゥール 昼下がりの ストリートマーケットには 向こうじゃ誰も見向きもしない 偽物のペンダント 僕はそれを値切って買って そしてこの東京で 「これはロンドンで買ったんだよ」 なんてあの娘に自慢するのさ クイーンズウェイの安ホテル カレーの匂いのブレックファストは そりゃたいしてうまくもないけど 僕はそれでも充分だったよ この土地に深く根付く悲しみなんて 知る由もないけど 片言のサンキューと笑顔で店を出る ごく普通の家に生まれ 幸せに育った僕は 白の嫉妬も黒の憂鬱も そりゃあ無縁だけど 77年ロンドンで吹いた青い風は 15才の僕の心にも届いたよ ボリュームを下げておくれ 聞こえるよ 風の音のように ああ ボリュームを下げておくれ 聞こえるよ 響くサイレンみたいにね クイーンズウェイの安ホテルから ブリクストンの青い空へ クイーンズウェイの安ホテルから ビクトリアラインに揺られ この街の空を染める悲しみなんて 知る由もないけど 片言のソーリーと チェルシーブーツで街を行く ボリュームを下げておくれ 聞こえるよ 風の音のように ああ ボリュームを下げておくれ 聞こえるよ 響くサイレンみたいにね 響くサイレンみたいにね チキンアンドビアプリーズ ハローアイムジャパニーズ チキンアンドビアプリーズ サンキューフロムトーキョー 遥か遠くロンドンへと このジェット機は行くのさ このジェット機は行くのさ