霧の煙るレイク コテージの窓辺で 見えない夜にもたれて ふいに呼び出した 君のさみしさだけ 凍りつくよ闇の中 何も変わっていないさ いい人ねって笑って 今でも君が好きだと 言えば何かがひび割れる もう一度昔のように 触れ合える距離にいても 意味もない微笑み投げて 心には鍵をかける 付き合ってる人がいることを隠して 視線わざとはずしたね ふさぎ込んだ時決まって逢いにきた 君に僕が必要と あれから時は流れた 紺色の静かな夜 口に出せない痛みを 深く沈めて波立つよ もう二度と君を追わない そう決めて生きてきたよ 窓越しの枝が震える 舞い落ちる枯葉もない もう一度昔のように 触れもせずドアを閉めた 戻れないかなしみだけが あざやかな記憶になる