人混みの中佇むように 景色に溶け込むように 揺れ動く影 歪んでいく モノクロな世界の中 朝日が眩しすぎて目が眩んで あの子の様に笑う事出来ず 心の隙間風 テープで塞いで 不意な雨に打たれて溶け落ちる ぬかるみの上 転がるように 求めていた 何かを探してた 迷って辿り着いた先に咲いた 名前も知らない花 涙が溢れ落ちて小さな虹を描いた 記憶を焼き付けるように 歌に閉じ込めて 「もう平気」と優しい風が吹いた それから幾年の時は流れて 正しい笑い方は染み付いて 求められるがまま 僕は擦り切れる めぐるめく焦燥が渦を巻く 僕は歌った あの日の歌 消えないでと 決して消さないでと 僕は無我夢中で走り出した 振り返る事もなく メロディーが示す場所へ僕を 導いてくれた あの花も虹もないけれど 歌はここにある 「君でいい」 と声がリフレインしてるの… リフレインしてるの… 思い出せる ずっと 悲しみの先で見つけた花 小さく儚い花 涙の向こう側の笑顔を教えてくれた あの花も虹もないけれど 僕がここにいる 全ての想いの行き着く所は 繋がってる