今も忘れない 風の道路に 霧のチャイムを聴いて 遠い光に手を向けながら 僕は何処へ行くのかな? 人は宛てもなく 夢の航路に 儚い愛を抱いて 時代(とき)の欠片をたぐり寄せたら いつかここへ戻るだろう 誰かの通り雨 静かに流れてさ あの日の雨宿り いつまでもこの胸を叩くだろう そして歩き出す 希望の朝に カビたシューズを踏んで 無邪気な僕の頭を撫でて 錆びた傘に連れられて さようなら通り雨 最後の思い出さ 乾いた朝露は 君の影をなぞるままで 誰かの通り雨 静かに流れてさ あの日の雨宿り ぼんやりとこの星をあまねいた いつの日かこの夢も終わるだろう