独り分の部屋にあるのは 君の残像 記憶の影 口づけて触れてみた時 息を止めてる全てを知る 失うことを恐れ 強がる惨めな夜 怯える心を 握り締めていた 抱きしめられず 誰かのものになるなら 傷付けてやる 脚も切り落とせばいい どこへも行けない君をここで 愛せるだろ? 光さえ忘れた瞳 温もりも感じないのは 弄ぶ人形のように 虚しい肌が乾いてくから もっと叫んで 首に腕に噛み付き僕の 存在の痕を残したかった 抱きしめられず 去っていこうとするなら そうさ、首輪で ここに繋いどけばいい 檻に縋り泣き叫ぶ君を そっと撫でたい 殺して欲しい 誰かのものになるなら 言えずに過ぎた 季節は二度と巡らぬ どんなに君を 捕らえようと縋っても 心は逃げる 足掻いても無駄なことさ 何も出来ず記憶の影と 独りの部屋