冬を前にすいませんが あなたの里にありませんか? 懐かしむ夏のセミの声 右手には波の音 呟く僕に戸惑えば 深くあなたもうなずいた 「同じです 私も探して 幾度となく 聞いたおぼえが」 夏にだまされてた 思い出なんて つくられた 絵本の中にそっとひそむ悪魔で どろんこ少年 笑い 嘘をつく 恋人誘う 祭り囃子 にぎわう方へ追いかけてく ぴちゃぴちゃと跳ねる金魚たち 上手くすくう骨 うろ覚えで 記憶辿って見たものの 絵本に飾る雲が一つ ギラギラと打ち付ける光 そこにはもう誰もいない 夏にだまされてた 思い出なんて つくられた 絵本の中にそっとひそむ悪魔で どろんこ少年 笑い 嘘をつく 思い出なんて つくられた 絵本の中にそっとひそむ悪魔で どろんこ少年 笑い 嘘をつく