そう見ない すれ違う人は 風なき 夜空は君をつつんで 消えない 右腕のアザは 涙の数だけ青く澄んで 戻らない 君の言い訳は 「潤いきれない 月があるから」 君は言うのさ 砂漠の 見えない道には 埋もれぬ足跡 深く残して 戻らない 君の言い訳は 「潤いきれない幸があるから」 君は言う おもい月を一つ背負って 先急ぐのさ くだらない 月のおしゃべりは 「時の流れ 間違わないでね」 空響く 急ぎすぎた君にむかって 月は言うのさ 気付いた言葉に失望して 見えない 道に迷った 振り向く足跡全て消えて 戻れない 君の言い訳は 「古い記憶全てなくした」 君は言う 「どこに立って 月を見てればいいのか わかるならば 僕をさらってくれないですか」