その恋 僕が買いましょう ぼっかり月が出たら その恋 僕が買いましょう うららかな陽射し 浴びるまで 花瓶の花 そっぽ向いて 窓の外 見てて 木通の実を ちぎって 一口 食べて 恋はそんなに甘いのか? 一つ僕にもくれないか 薄紫に熟して にげてゆく その恋 僕が買いましょう うっかり熟したら その恋 僕が買いましょう うららかな陽射し浴びるまで 夕焼けに近い 果実の色に恋をゆだねた 誰にも教えなくって ほおばって見せて 木通の花 桜にやられて 失せた 恋はそんなに甘いのか? 心苦しくはないのか? 薄紫にひかれて おいかける その恋 僕が買いましょう ぽっかり月が出たら その恋 僕が買いましょう うららかな陽射し浴びるまで 夕焼けに近い 果実の色に恋をゆだねた