私は、余命半年らしい 少しは涙が出ても良いのに 飛べない、飛べやしない 翼をもがれた鳶だから 人は、夢を持って生きるらしい 私は、そもそも人じゃ無かったの 流れて、流れてゆく ヒトの形して、愛を求めて 夕暮れの教室はどこか寂しくて 一縷の望みも薄れてゆく 私を好きだとか 一緒に飛ぼうとか ごめんね 泣いて、 「もう少し生きて」だなんて 馬鹿みたい ねえ、もう、 終わりにしても良いよね 最後に貴方のこと 思い出していた 愛していた 沈む今日に、 憂う日々に、 呼吸の音さえ嫌になる程 どうしていつか消えるのに 私は息をして、 夢を見る資格も無いのに、 嗚呼、他人を愛することも 枯れた涙が頬を伝う、 もう終わりみたい 心の貴方に接吻をして 嗚呼、然様なら大好きだよ 想い出させて、最期くらい