心なんてもの君が巣くうから 息もできないし言葉も砕けて惑う 揺れ動く霊園のプルメリア 紛い物だから僕もこの記憶さえも きっと輝いていた君を 忘れられないように出来ている 春に酔うこの檻は答えを拒む 息をする君が心に宿るから 心臓が苦しくて 「生きている」って言葉をくれよ 答えを叫んでくれよ 夏めく空にだって君は居ないから どうか心の声を聞かせて 詠ってくれよプルメリア 棺の中から落ちた陽だまりと陰に 僕は嘘を吐いている 君が居なくなった檻を愛している 秋風に舞う瞳 逆巻く思い あの日々を呪う程覚えているよ 心音が煩くて 生きているって ここに居るでしょう? 何で泣いているの 心の声なんて聞こえやしなくて 全部夢だったならなんて 淡いね 藍に落ちてゆく ああ 言葉も体温も 冬に溶けて流されていく ねえ 君は何処だっけ 息ができない 息をする君が心に宿るから 心臓が苦しくて ここに居ないの分かっているよ 答えも解っているから この日々も君といた先にあること 陽だまりは残っている 春が芽吹いて 季節が過ぎても 詠うよ 生きていくよ 心を探したって君はもう居ないね 明日を失う日が来るまでまたね いつか言葉の破片を拾って言うよ じゃあねプルメリア