味の薄い出がらしみたいに 溢れる色はくすんでいた 無味無臭のそれはまるで あってもなくても どっちでもいいもの ゴミだった ありふれた言葉が 僕の心に入ってくるけど そんな言葉 今の私にはなんの意味もない ◯◯だったら ◯◯じゃなければ そんなたらればの事ばっかり考えて 無駄に時間を浪費していく 物語の主人公を 演じていたつもりだったのに 気がつけば私はモブになっていた それを認めたくなかった 虚無感に苛まれた僕は ひたすら目を瞑り続けた 汚れた僕では 君の思い出にも残らない 「何か」をしたのに 何もなかったようになるのは 耐えられない これまでしてきた「何か」を 消しゴムでなかった 事のようにこすって 少しずつ輪郭をぼかして それまでの事を僕は なかったことにした
