大きくて丸いお月さまに 黒い雲が重なって 柔らかい光が消えた 私が風ならそんな雲を 吹き飛ばしてみせるのに どうして私はこんなにも遠い場所で 何者でもない雑草なんだろう 太陽が沈めば その光は世界を照らして 太陽が登れば ひっそりと影を潜める そんなお月さまが大好きな私は いつも夜になると空を眺める だから黒い雲に隠れて その表情が消えた時 私はなんとかしてその 雲をはらいたいと あれこれ考えてはみるけれど 手も足も出せない私には そう思うことだけが精一杯だった 何もできなくて ただただ同じことを繰り返し考える 月に寄り添う星になれたら 雲を吹き飛ばす風になれたら たらればばかりの想いは どうしようもないことばかり 何も変えることができない世界で 時間がたって海に溶けていくまで ただ私はそのお月さまを 見守っている
